“メタい”どころじゃない!? 代替現実ゲーム「これはただのゲームです」がめちゃくちゃ面白い。

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現在Unityroomで配信中の「これはただのゲームです」というゲームをご存知だろうか?まず名前からして只者ではない雰囲気をかもしている。自分で「ただの〇〇」を名乗る者が只者だった事は筆者の経験上、まず無い。その予想通り、マジでとんでもないゲームだった。

「ただのゲーム」は名前だけ??

このゲームの凄いところは、何を書いてもネタバレになりそうなところだ。もちろんこの記事を読んでプレイした人にはゲームプレイの新鮮な感動を受けて欲しい。ただ、あらすじを説明するだけでもこのゲームの神経とも言える部分を傷つけかねない、そんなゲームなのである。ここからは、細心の注意を払い、このゲームの魅力について解説していこうと思う。

代替現実ゲームとは?

代替現実ゲーム(ARG)とは、ゲームのギミックに現実を組み込んだゲームの名称である。作品が作品であることを自覚している描写があることでいえば「メタフィクション」と混同されるが、実は少し違う。例を取って説明すると、メタフィクションで有名な「Oneshot」が自分のPC内のファイルを使ってクリアするものなのに対し、ARGは、現実にあるウェブサイトやSNSアカウントも使いながらクリアを目指す、という違いだ。筆者はARGをやるのが今回初めてだったので、新鮮な驚きを持ってこのゲームをクリアした。

ARG初心者の感想

前述のとおり筆者はARG初プレイであり、「Oneshot」や「UNDERTALE」などのメタフィクションはプレイ済みであるものの、「現実をギミックにするゲーム」に初めて出会ったので、正直めちゃくちゃ驚いた。詳しくは話せないが、インターネットという大海を股にかけるゲーム性は非常に斬新で、ゲーム内だけでゲームが完結しない制約でここまで面白いゲームができることに素直に感心してしまった。

このゲームの魅力

なんと言ってもゲームのギミックに現実を取り入れた、ARGというゲーム性自体が魅力と言えるだろう。「これはただのゲームです」は統合失調症を抱える主人公・犬神朔の認識が物語の根幹をなしている。犬神朔は現実をゲームであると認識しており、プレイヤーを上位存在として認識している。私たちプレイヤーは犬神朔に自由に語りかけながら謎解きを進めていく、というゲーム性である。ここまで見ると、もう既に主人公が第4の壁を破っているように見えるのだが、このゲームの上手なところは、「統合失調症の知識を持つキャラクターがいる」ところである。もう1人の登場人物・稲見は、医学生で統合失調症に対する見識があり、私たちプレイヤーを「犬神朔の思い込み」であると断じる。犬神朔によって存在する私たちが、稲見によって否定される。この矛盾によってゲームと現実の世界が曖昧になり、没入感の高い作品となっている。

キャラクターの魅力

SNSを確認すると、主人公・犬神朔と同居人・稲見の関係性に何やらアツいものを覚えたプレイヤーが多数確認された。要するにカップリングという概念だ。このゲームの登場人物が2人しかいないのを踏まえると、カップリングしようにもこの2人のものになってしまうのは半ば必然であるといえる。しかし、そういった概念にやや疎い筆者でも、2人の関係性には、グッと来るものがあった。束縛、依存、愛情、憎悪…人間が他人に対して抱く感情はたくさんあるが、この2人のそれは何か新しいタイプのものであると筆者は感じた。

終わりに

このゲームについて言えることはかなり少ないため短い記事になってしまったが、そのうえで言えることは、「何も見ずに調べずに、やれ!!!」これだけである。何か情報を得てしまうと驚きの鮮度が落ちるゲームなので、正直言うとこの記事を読んでいる暇があればUnityroomにアクセスしてプレイしてほしい。基本プレイは無料。ちなみに作者のナマリカルテさんは、このゲームを一週間で作り上げてしまったそう。怖…。

ゲーム情報

これはただのゲームです – ナマリカルテ https://unityroom.com/games/inugami_saku

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